日本のトランクルーム市場を知る前に、世界のセルフストレージ市場がどうなっているか考えてみます。日本ではトランクルームやレンタル収納とよく呼ばれていますが、世界ではどのように呼ばれているかご存じですか?世界では、ミニストレージやセルフストレージと呼ばれています。直訳すると、小さな倉庫や自己式倉庫。確かにこれでも、使用者側には伝わるかもしれませんね。日本でも貸倉庫やレンタル倉庫と呼ばれています。他にもこちらの下の方に、日本での呼ばれ方を載せています。
さて、世界のセルフストレージ市場を見てみると、売上高と普及率は
国:売上高、普及率
米国:220億ドル、10%
カナダ:10億ドル、4%
オーストラリア/ニュージーランド 6億ドル 4%
ヨーロッパ:5億ドル、<0.5%
イギリス:5億ドル、1%
日本:2.6億ドル、0.2%
になっています。出典はこちらです。こちらは2017年時点の記事ですから2021年はもう少し進んでいるとは言え、まだまだ日本の市場規模はアメリカの10%に行かないまでも5%まで行くとして、4.8%の余地がありますね。0.2%で2.6億ドルですから100%で500倍で5%ではその1/20。それなので、2.6*500/20=65億ドル。それから2.6億ドル引くと62.4億ドルです。1ドル、100円換算で6240億円ですね。まだまだ中々の市場規模です。
世界には、セルフストレージのREITも上場しているんですよ。REITと言えば、通常は、居住系やロジスティック系、ホテルリートや総合リート、太陽光リートなど様々なリートがあります。しかし、日本ではセルフストレージのREITはないんですよね。世界で上場しているとなれば、日本でも必ず上場してくると思います。
また、2020年には、トランクルームは10,000店舗を突破しています。店舗数はファミレスの店舗数を超えて、650億円規模にまで行っています。出典はこちら。先ほどの6240億円と比べれば、まだまだ10倍の伸びが期待できるんですよね。
トランクルーム市場が伸びれば、使用者側のお客様にもメリットありますよね。今まで市場が小さいと、値段設定は業者側が好きなように設定できますが、市場が大きくなると競争原理が働いて、価格競争やサービス競争が起きてきます。私の方トランクルームも切磋琢磨しないと、今あるトランクルームが他のトランクルームに奪われてしまわないよう、うかうかしていられないですね。